研究課題/領域番号 |
17K08136
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森本 裕子 京都大学, 医学研究科, 助教 (90540097)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 精子幹細胞 / 活性酸素 |
研究成果の概要 |
活性酸素(ROS)は生殖細胞に悪影響を及ぼすと考えられている。本研究は精子幹細胞においてROSがどのようなシグナル伝達を行い自己複製を促進するのかを解明する事を目的とし、p38 Mapkの遺伝子欠損マウスを用いて生体内でのNox1の制御機構を解析した。また遺伝子発現解析によりp38 Mapk分子下流のシグナル伝達経路を解明し、ROSの産生を促進する転写因子を機能的に同定した。(I) p38 Mapkの遺伝子欠損マウスの解析, (II) Nox1制御シグナルの同定、(III) ROSにより制御される転写因子の同定、(IV) GS細胞におけるミトコンドリア由来のROSの影響の解析のについて行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生殖細胞研究ではROSは生殖細胞に悪影響を与えるものである考えられていた。ROSの過剰をもたらすSod2やNrf2のノックアウトマウスにおいては精子形成が不完全となり不妊となる。男性不妊治療の臨床現場でもROSの抑制が試みられている。ROSが精子幹細胞の自己複製に必要であるという結果は大きな反響があった。しかしこれらの異なるノックアウトマウスが何故異なった表現型を示すのかについては未だ回答が得られておらず、本研究でアプローチする問題は次の大事なステップであると申請者は考えている。このようにROSが精子幹細胞の自己複製に及ぼす影響を解析することは臨床での不妊治療にも影響を及ぼす重要課題である。
|