研究課題/領域番号 |
17K08137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
宮野 隆 神戸大学, 農学研究科, 教授 (80200195)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 卵母細胞 / 卵丘細胞 / 顆粒膜細胞 / 体外培養 / transzonal projection / 応用動物 / 畜産学 |
研究成果の概要 |
哺乳類の卵母細胞は,周囲の顆粒膜細胞/卵丘細胞から種々の物質を受け取ることによって発育する。本研究では,ウシおよびブタ卵巣内の初期胞状卵胞(直径約0.5 mmと1.0~1.5 mm)から採取した卵母細胞-卵丘複合体(OCC)を用い,発育途上の卵母細胞を体外で発育させた。発育途上の卵母細胞は,卵丘細胞のみでも体外で最終の大きさへと発育し,成熟能力を獲得した。培養の過程でOCCは発達し,胞状卵胞様の構造を形成した。また,ウシ裸化卵母細胞を壁顆粒膜細胞と培養するとTZPが形成され,卵母細胞は発育した。卵丘細胞の増殖や形態の変化にはFSHに加え,卵母細胞由来の成長因子がかかわっていることも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家畜の卵巣内に多数存在する初期胞状卵胞内には,成熟する能力のない発育途上の卵母細胞が含まれている。これらの卵母細胞を,卵母細胞-卵丘複合体の状態で5~14日間,体外培養すれば,卵母細胞を最終の大きさへと発育させ,成熟させることが可能となった。この卵母細胞-卵丘複合体を用いた体外発育培養系は汎用性が高く,この培養系を用いることによって,家畜卵母細胞の体内における発育機構や,卵母細胞と卵丘細胞間の相互作用・結合にかかわる機構を解析することができる。
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