研究課題/領域番号 |
17K08140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
山下 匡 麻布大学, 獣医学部, 教授 (30220338)
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研究分担者 |
永根 大幹 麻布大学, 獣医学部, 助教 (10772064)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ガングリオシド / 遺伝子改変動物 / アレルギー / アトピー性皮膚炎 / スフィンゴ脂質 / 遺伝子改変マウス / 糖鎖 / 脂質 |
研究成果の概要 |
スフィンゴ脂質の中のGM3合成酵素(GM3S)遺伝子を欠損したGM3S欠損(GM3S-KO)マウスにおいて、アレルギー性皮膚炎が促進された。その原因を探索した結果、骨髄細胞から分化誘導した成熟肥満細胞の超微細構造の変化として、GM3S-KO肥満細胞では細胞内顆粒の細胞膜への偏在を見出した。一方、肥満細胞におけるGM3の役割に着目した場合、細胞膜に存在するGM3は、肥満細胞の脱顆粒を抑制的に制御すること、また、欠損により過剰なアレルギー反応を惹起していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ガングリオシドは、スフィンゴ糖脂質の中で特にシアル酸を含有する分子であり、細胞の情報伝達に関与する細胞膜脂質ラフトを構成するとともに、炎症において重要な役割を果たすことが報告されています。本研究課題では、皮膚アレルギーの増悪因子としてのガングリオシドの関連を明らかにした。一方、当該分子種を外部から効果的に投与することができれば、新たな治療方法の提示に繋がるものと考えられる。さらに、本実験の派生形として、ガングリオシド以外のスフィンゴ脂質についても検討を加えており、疾病に関わる資質の役割の一端を明らかにできたと考えられる。
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