研究課題/領域番号 |
17K08141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 名古屋大学 (2018-2019) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2017) |
研究代表者 |
松山 秀一 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (50455317)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 幹細胞 / 子宮 / 牛 |
研究成果の概要 |
ウシ子宮内膜細胞に存在するside population(SP)細胞とSP細胞以外の子宮内膜細胞における遺伝子発現をRNA-seqにより解析した結果、SP細胞は幹細胞/前駆細胞様の特性を有し、その一部は骨髄由来である可能性が考えられた。子宮内膜細胞におけるSP細胞の割合は分娩直後に低く、その後、徐々に増加することが示されており、SP細胞は分娩後に子宮内膜細胞に分化、増殖する可能性が考えられた。また、高産次で低受胎傾向牛の子宮内膜SP細胞割合は低産次で正常受胎牛と同程度であったことから、SP細胞の割合は産次による影響を受けず、SP細胞の多寡が受胎性に影響を及ぼす可能性も低いことが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、牛の子宮に組織幹細胞の性質を持った細胞が存在することが明らかにされ、分娩後の子宮修復に関与する可能性が示されました。牛では分娩後の受胎率が低いことが知られています。この受胎率の低下は分娩後の子宮修復の不具合が一因となっている可能性がありますが、本研究の成果は、子宮の組織幹細胞を利用することで子宮修復の不具合を改善させるといった、これまでにないアプローチでの受胎率向上技術の開発に寄与することが期待されます。
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