研究課題/領域番号 |
17K08147
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
金児 雄 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (90633610)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 体節特異性 / 蛹変態 / 幼若ホルモン / カイコ / 変態 / 細胞死 / コミットメント |
研究成果の概要 |
昆虫の脱皮や変態は体液中へと分泌される主に2つのホルモンによって制御されている。ひとつは脱皮を誘導するエクジステロイドで、もう一方は現状維持作用を持つ幼若ホルモン(JH)である。これらホルモンへと応答して、各組織・器官に特有な現象が引き起こされる。昆虫は開放血管系であり、全ての細胞が同時期に同濃度のホルモンに曝されるにも関わらず異なる作用を引き起こす。そこでJHへの細胞特異的な応答に着目し、この機構の解明を試みた。その結果、種々の遺伝子が細胞の存在する位置特有にホルモンへの応答を示し、またその応答の制御に一部のhomeotic geneが関わる可能性を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個々の組織におけるホルモン応答機構についての議論はされてきたものの、これまで開放血管系における体節特異的なホルモン応答の分子機構については全く理解が進んでいない。その結果、個体発育におけるホルモン応答機構の理解は十分には行われていなかった。本研究結果を基に今後理解が深まると考えられる。また本研究によるホルモンの体節特異的作用を導く因子の同定および作用機構の解明は、組織特異的に作用させることでより効率的な殺虫剤の開発に貢献するともに、細胞死研究も対象とすることから殺虫剤の直接的な標的の探索への応用も期待できる。
|