研究課題/領域番号 |
17K08149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
弘中 満太郎 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (70456565)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 走光性 / 定位 / 点滅光 / フリッカー光 / 臨界融合頻度 / 低誘虫 / 行動学 / 昆虫 / フリッカー / 照明 |
研究成果の概要 |
正の走光性を示す昆虫がフリッカー光(点滅光)に対してどう反応するのかについては,これまで断片的にしか明らかになっていない.農業害虫であるチャバネアオカメムシに様々な波長のLED光を,周波数,デューティー比,変調深度を変えたフリッカー刺激として提示し,その複眼の電気生理学的特性と走光性行動の特徴を調べた.その結果,チャバネアオカメムシでは,特定の属性をもつフリッカー光で光源への正確な定位行動が阻害され,光源に近づきにくくなることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昆虫が人工光源に誘引されることで引き起こされる経済的,衛生的,心理的な問題は大きい.また近年は,野生生物への人工光源の悪影響が,保全生物学上の公害としてクローズアップされている.そうした背景から,低誘虫性の人工光源がこれまでにいくつも開発されたが,それらはいずれも,波長の制御によるものである.本研究で明らかにしたフリッカー光による低誘虫現象は,波長の制御によらない,これまでにない低誘虫光源の可能性を示すものである.
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