研究課題/領域番号 |
17K08159
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
田中 博光 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主席研究員 (30391577)
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研究分担者 |
村上 理都子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (10414947)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 昆虫媒介性植物病原ウイルス / RNA干渉 / 昆虫媒介性植物ウイルス / RNA干渉反応阻害因子 / 昆虫媒介性の植物病原ウイルス / 昆虫媒介 / 植物病原ウイルス / カメムシ目昆虫 / RNA干渉阻害因子 |
研究成果の概要 |
昆虫体内で感染・増殖しているウイルスは、宿主昆虫のRNA干渉作用を阻害する因子(VSR)を産生することで昆虫体内での抗ウイルス作用を回避している。こうした機能を阻害する技術が開発できれば、画期的なウイルス伝播阻止技術となりうる。本研究ではこうした技術開発に不可欠な基礎的知見を得るため、重要な昆虫媒介性植物ウイルスを対象とし、宿主昆虫体内で機能するウイルスVSRの同定および機能解析を目的とした。まずVSRアッセイ系を構築した。次に、本アッセイ系で、複数の植物病原ウイルス由来の核酸にVSR活性があることを示した。現在、RNA干渉反応のどのステップを阻害しているか解析を進めているところである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、昆虫媒介性の植物病原ウイルス病による作物被害を食い止める新規技術開発が求められている。本成果をもとに、媒介昆虫体内でのウイルスVSRの機能阻害技術が確立できれば、媒介昆虫段階でのウイルス増殖が阻害でき、その結果、媒介昆虫からの農作物へのウイルス伝播が阻止され、農作物ウイルス病の発症・まん延を効果的に食い止めることが可能となると考えられる。植物病原ウイルスを媒介する昆虫の抗ウイルス機構解明研究はまだ創成期の段階であることから、本研究成果は当該研究分野の進展にも貢献できると考えられる。
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