研究課題/領域番号 |
17K08164
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
星野 友紀 山形大学, 農学部, 准教授 (20530174)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 穂発芽 / イネ / QTL / ファインマッピング / 遺伝子 / 発現解析 / 突然変異体 / TILLING / 穂発芽耐性 / 遺伝子発現調節 / 穂発芽耐性遺伝子 / 環境適応力 / コシヒカリ / 遺伝子発現 / 環境対応 / 環境農学 / マップベースクローニング |
研究成果の概要 |
穂発芽耐性は、複雑な分子メカニズムによって制御されると考えられるが、その全体像は不明である。ファインマッピングより、qSdr6a候補領域内に遺伝子は存在しなかった事から、qSdr6aは近傍の遺伝子発現を調節する、という仮説を立てた。遺伝子発現解析より、qSdr6aの候補遺伝子としてGeneXとGeneYが同定された。新規に作出した突然変異集団から単離したgenexと geney突然変異体は、それぞれ強い発芽抑制と発芽促進を示した。以上の結果より、qSdr6aは遺伝子の発現調節領域であり、GeneXとGeneYを、それぞれ負と正に発現制御することによって、穂発芽耐性を誘導することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、「人間活動の発展」を最終目標に掲げ、「環境調和」からさらに一歩踏み込み、本来、植物自身が環境変動から身を守るために有する機能を強化させる、つまり人為的に「環境適応力を強化させる」ために、特に穀物の「穂発芽耐性能力」に焦点をあて、「穂発芽耐性」の分子基盤を構築することによって、人間活動を支えるエネルギー源の確保を試みた。さらに、「穂発芽耐性」を付与させることは、穀物の品質劣化を食い止め、穀物の品質向上につながることが期待される。本研究成果は、穀物に「穂発芽耐性=環境適応力」を付与させることが可能となり、環境変動にも動じない、きめ細やかな穀物の品質向上が可能になるであろう。
|