研究課題/領域番号 |
17K08167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
森 智夫 静岡大学, 農学部, 准教授 (80536516)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 白色腐朽菌 / リグノセルロース / バイオエタノール / バイオリファイナリー / 発酵 / 木材腐朽 / エタノール発酵 / 木材腐朽菌 / バイオマス |
研究成果の概要 |
木材を腐朽する真菌の一種である白色腐朽菌類は、木材腐朽時に栄養源を加え、低酸素条件におくと木材からエタノールを産生することが知られている。幾つかの白色腐朽菌の木材からのエタノール産生特性を調査したところ、Phanerochaete sordidaのみが栄養源無添加時に木材から再現よくエタノールを産生した。この菌の発酵特性を詳細に調査したところ、高糖濃度条件下では、呼吸代謝系の余剰ピルビン酸をエタノール発酵に利用可能な事、糖取込を向上させると発酵量が増加する事を明らかにした。また本菌は、木材腐朽時に低酸素ストレスに対する短期の応答機構としてエタノール発酵機構を利用しているようであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食料と競合しないバイオマスである木材などのリグノセルロースバイオマスの利用法の確率は、持続可能社会の構築において重要である。白色腐朽菌は、リグノセルロースバイオマスからのバイオエタノール産生を、単一微生物かつ単一容器内で行うことができる微生物である。本研究成果によって、この様な特性を持つ微生物のエタノール産生機構の一部が明らかになり、今後の白色腐朽菌を用いたリグノセルロースバイオマスからのエネルギー生産技術開発の一助となる基礎的知見が得られた。
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