研究課題/領域番号 |
17K08173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
松井 徹 東京工科大学, 応用生物学部, 教授 (90372812)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 有機硫黄化合物 / 微生物分解 / 放線菌 / バイオ脱硫 / 石油分解 / チアンスレン / フェノキサチイン / バイオ脱硫菌 / トランスポゾン / 酸性雨 / Rhodococcus / 複素環 |
研究成果の概要 |
石油由来の酸性雨原因物質をはじめとする有機硫黄化合物のうち、特に難分解性とされる芳香族縮合型複素環化合物の微生物分解の可能性と、新規な代謝経路解明を目的に検討を行った。研究室保有のバイオ脱硫菌のうち、R.erythropolisに属する放線菌がチアンスレン、フェノキサチイン、フェノチアジンなどを良好に分解すること、後者2点について新規な分解経路を示すことを明らかにした。また、これら分解はジベンゾチオフェン脱硫酵素遺伝子によることを証明した。さらに、バイオオーグメンテーションによる環境浄化を目的として分解基質と各種石油分解菌との関係を示したマトリックスを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、今後ますます需要が高まる石油系化合物汚染地域の土壌、海洋汚染の効率的な浄化を目的とした、微生物製剤の開発に貢献できると考えられる。また、今回明らかになった分解中間化合物を環境中から検出することにより、関連微生物の存在を明らかにし、土着微生物による土壌浄化の可能性を診断することができる。将来的には、類似構造を持つ有機硫黄化合物の生分解性を推測するデータとなり、生分解性の高い化合物のデザインに貢献できる。
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