研究課題/領域番号 |
17K08177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
楠本 良延 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 西日本農業研究センター, 上級研究員 (30391212)
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研究分担者 |
稲垣 栄洋 静岡大学, 農学部, 教授 (20426448)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 生物多様性 / 半自然草地 / 茶草場 / 世界農業遺産 / 管理手法 / 指標種 / 自然共生 / 管理形態 / ランドスケープ管理 / 生態系サービス |
研究成果の概要 |
静岡県の茶産地では茶畑にススキを主とした刈敷を行う農法が広く実施されている。この刈敷の供給源となっている草原(半自然草地)を茶草場という。日本においては、草原の面積が著しく減少し、そこに生息する生物の中には絶滅の危機に瀕しているものも多く見受けられる。そのような中、茶草場は草原性の生物の重要な生息地として機能している。本研究では、立地環境や管理方法の違いが生物多様性に大きな影響を及ぼすことを解明した。以上の結果から、茶草場の生物多様性を未来に継続させるために理想的な維持管理のあり方を提示した。それらの成果が評価され、全国版の小学校教科書に自然との共生についての優良事例として採用された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「茶草場」は、農業によって維持される生物多様性の豊かな草原(半自然草地)であることから「世界農業遺産」に登録された。この「茶草場」の存在は、申請者らの研究によって最初に報告されたものである。茶草場は農家の草刈り管理によって維持される。茶草場を維持していくためには、農家の草刈り管理が適切に行われることが必要である。しかしながら、茶草場の生物相は地域によって異なり、このような生物相の違いは茶草場全体の生物多様性に少なからず貢献していると考えられる。本研究の結果、茶草場の地域間の多様性の要因が明確されれば、今後の世界農業遺産の適切な管理に対して、重要な示唆を与えるものと期待される
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