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都市の大規模樹林地は核となる生息場所となり得るのか

研究課題

研究課題/領域番号 17K08186
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境農学(含ランドスケープ科学)
研究機関放送大学

研究代表者

加藤 和弘  放送大学, 教養学部, 教授 (60242161)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード都市緑地 / 鳥類 / 移動 / エコロジカルネットワーク / 都市忌避種 / 緑道 / 生物多様性 / 生物生息場所 / 鳥類の移動 / 植生構造 / 人工構造物 / 障害物 / 植被率 / 都市ランドスケープ / 境界 / 植生指数 / 大規模樹林地 / 市街地 / マトリクス / ランドスケープ / 樹木被覆 / 帯状緑地
研究成果の概要

1)大面積樹林地の外側の住宅地で、樹林地の存在が鳥類の種数や個体数を高める範囲については、大規模樹林地やそれに近接する規模の大きな緑道から250m程度で、都市化を嫌う傾向が強い樹林性種の出現がほぼ見られなくなった。2)ヒヨドリなど都市適応種の場合は樹林地から1km程度外側まである程度の個体が分布していることが認められた。3)樹林地の周辺で記録された鳥類個体は、植被の乏しい場所ほど移動しやすく植被が多い場所ではその場にとどまる傾向があった。4)樹林地に隣接する土地の利用形態は、境界を越えて起こる鳥類個体の移動に影響していた。高速道路の高架など高さのある構造物は多くの種の移動を妨げる可能性がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、都市の生物多様性を向上させるための方策として、既存の生物生息場所を移動路となる緑道や河川、あるいは移動の中継点となる小規模な生息場所で連結させる、エコロジカルネットワークの構築が検討されている。その際、鳥類の移動可能な範囲として500mが目安とされることがあるが、本研究の結果は、都市化の影響を受けやすい種に関してはより短い距離を基準として考える必要があることを示している。人為的な構造物が鳥類の移動の妨げになる可能性も明らかとなった。これらの知見は、実効性のあるエコロジカルネットワークの構築に寄与すると期待できる。

報告書

(5件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2022-01-27  

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