研究課題/領域番号 |
17K08194
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
|
研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
大木 進野 北陸先端科学技術大学院大学, ナノマテリアルテクノロジーセンター, 教授 (70250420)
|
研究分担者 |
森 正之 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (00320911)
高野 義孝 京都大学, 農学研究科, 教授 (80293918)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | エフェクター / 構造 / 機能 / 相互作用 / 植物免疫学 / 構造生物学 / 試料調製 / タンパク質 / NMR / 蛋白質 / 植物 / 菌類 / 感染症 |
研究成果の概要 |
NMRにより、植物病原性真菌Colletotrichum orbiculare(キュウリ炭疽病の原因菌)の小エフェクターCoDN3とカルモジュリン(CaM)との間にCa2+依存的な相互作用があることが直接的に示された。CoDN3の構造は揺らいでおり、CaM結合部位はC末端の残基34~53である。合成ペプチドを用いた実験で、Ca2+結合型 CaM 複合体中の CoDN3 のCaM 結合部位がヘリカルな構造をとることが示された。また、CaM 結合能を欠損した CoDN3 変異体を用いた細胞死抑制実験から、CoDN3 のCaM 結合部位が 生体内での完全な機能に必要であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウリ科植物の病原菌 Colletotrichum orbiculareが植物細胞に分泌するDN3というエフェクターについて、その構造と機能の一端を明らかにした。さらに、このDN3が機能を発揮するメカニズム、すなわち、感染機構に関して、植物タンパク質CaMが重要な役割を担っていることを見出した。この研究結果は、学術的なインパクトだけでなく、植物の感染予防薬を開発するうえでの有益な情報を与えるものである。従って、食糧問題の解決に寄与するポテンシャルを持っている成果であり、社会的にも意義があるものと考えられる。
|