研究課題/領域番号 |
17K08204
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
植田 浩史 東北大学, 薬学研究科, 講師 (50581279)
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研究分担者 |
小林 長夫 信州大学, 繊維学部, 特任教授 (60124575)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルカロイド / 全合成 / タンデム触媒 / 酸素酸化 / 二量体型天然物 / 鉄フタロシアニン / 金触媒 / Grubbs触媒 / タンデム触媒反応 / 酸素酸化触媒 / インドール / 酸素酸化触媒反応 / グアニジン / 複素芳香環 / 医薬品 / 有機化学 / 天然物合成 / 高次構造アルカロイド / 酸素酸化反応 |
研究成果の概要 |
本研究では、金属触媒を用いたタンデム触媒反応や酸素酸化触媒反応の開発を基盤とした、高度な構造を有する天然アルカロイドの効率的な化学合成に取り組み、以下の3つの研究成果を得た。1) 酸素とGrubbs触媒によるアシスト型タンデム反応の開発を基盤とした、含窒素複素芳香族化合物の迅速合成法の確立。2) カチオン性金触媒によるオートタンデム触媒反応を基盤とした、多環性アルカロイド、デヒドロバツェラジンCの不斉全合成の達成。3) 酸素と鉄フタロシアニン触媒によるカテコールの酸化反応を基盤とした、高度に縮環した二量体型天然物ビプレイオフィリンのコア骨格構築法の確立。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代では、新規医薬品の開発がますます困難となりつつある。自然界には、薬として魅力的な活性を有している化合物が数多く存在するが、そのほとんどが複雑な構造を有している。そのため、これら天然物の化学合成を活用した創薬研究は未だ多大な労力を必要とし、満足のいく研究が行われていない。本研究の成果は、新たな化学合成法の提供を通じて、薬としての可能性を秘めているにも関わらず、化学合成が困難なアルカロイドの医薬品シーズとしての可能性を引き出すことに繋がると期待される。さらに、鉄触媒と酸素を用いた環境負荷の少ない反応開発は、レアメタルからの脱却を促進し、生産業への発展にも寄与すると予想される。
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