研究課題/領域番号 |
17K08217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
山本 大介 北里大学, 薬学部, 講師 (10509970)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 空気酸化 / マンガン錯体 / 環境低負荷型分子変換法 / オキソホスホリル化反応 / 環境調和型分子変換法 / 大気中の酸素分子 / リン原子 / ホーナー・ワズワース・エモンズ試薬 / 有機合成 / 気体分子 / 酸素分子 / 酸化反応 |
研究成果の概要 |
植物の光合成を通じて産生される大気中の酸素分子を利用した触媒的酸化反応は、経済的に優れた環境調和型の分子変換法と言える。我々はこれまでに、マンガン錯体に高い酸素分子付加能力が備わっていることを見出しており、その性質を利用することによって、化学的に安定な構造を反応性に富む官能基へと一段階で変換できる手法の開発が行えると期待し、詳細な検討を行った。その結果、第15族元素であるリン-水素結合の活性化を介した、二重結合の触媒的酸素付加型二官能基化反応の開発に成功し、化学的に安定なアルケンから反応性の高いβ-ケトホスホナートへと官能基変換可能な分子変換技術を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境・資源問題が深刻化する中、持続可能な文明社会を構築していくためには、環境低負荷型分子変換法の開発が求められている。大気中の酸素分子は植物の光合成過程を通して生産される再生可能な資源であるため、理想的な酸化剤として捉えることができる。すなわち、大気中の酸素分子を酸化剤として適切に利用できれば極めて環境への負荷が小さい理想的な分子変換技術を提供することとなる。 今回我々が開発した触媒的オキソホスホリル化反応は、比較的温和な条件で、空気中の酸素分子を取り込みながら反応することから、これまで医薬品や材料などの二重結合形成に広く用いられているHWE試薬の新たな合成法に発展できる研究成果である。
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