研究課題/領域番号 |
17K08236
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 卓也 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (00294116)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 核内受容体 / PPAR / RXR / NMR / 転写共役因子 / PPARγ / RXRα |
研究成果の概要 |
核内レセプターによる転写制御においては、リガンド依存的にレセプターに結合する転写共役因子が選択されることが重要である。本研究では代謝制御に重要な核内レセプターPPARγ/RXRαからなるヘテロダイマーにおいて、両レセプターのアゴニストが転写共役因子の選択に及ぼす影響を解析した。その結果、複数の転写共役因子ペプチドが存在する場合、各レセプターは結合ペプチドが異なる複数の状態間で動的な平衡状態にあることが示された。また一方のレセプターに対するリガンド結合が、相手側レセプターへの転写共役因子結合を制御しうることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核内レセプターは生活習慣病やがんの薬剤標的として重要であり、これまで多くの構造的な知見が集積されてきた。しかし核内レセプターによる転写制御は多数の分子が関わる非常に複雑な過程であり、作動薬を合理的に分子設計することは、未だ困難である。本研究で明らかとした、核内レセプターによる転写共役因子選択の新たな機構は、望ましい応答を惹起できる適切な作動薬の設計や評価に役立つと期待される。
|