研究課題/領域番号 |
17K08241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
武田 光広 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教 (90508558)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知症 / αシヌクレイン / MRI / NMR / αシヌクレイン毒性オリゴマー / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
レヴィ小体型認知症の特徴として、病原蛋白質であるαシヌクレイン(αSyn)が脳内に蓄積することが挙げられる。αSyn は無毒な単量体として脳神経細胞内に存在しているが、クリアランス異常等により蓄積すると、重合して可溶性のオリゴマーとなり、更に不溶性線維へと変化する。これら、オリゴマーが、神経毒性を示す事が報告され、認知症治療の標的となるが、実際生体内に生じるオリゴマー、線維の構造情報が得られていない。本課題では、αSynを導入した神経細胞をマウスの脳に移植してMRIにより観測する展望の元、その基盤となるタンパク質の細胞導入、細胞内タンパク質のNMR,MRI観測システムの構築を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症の患者数は増加の一途を辿っており、喫緊の解決すべき課題となっている。現状、認知症の治療は対症療法が主であり根源的な治療法は開発されていない。認知症の治療において、病原タンパク質の毒性オリゴマーを標的とする戦略は有望視されているが、実際に生体内に生じるオリゴマーの構造情報が無い点が問題となっている。本課題は、生体内オリゴマーの構造解明にむけた第一歩となる。
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