研究課題/領域番号 |
17K08246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
上田 秀雄 城西大学, 薬学部, 教授 (50326998)
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研究分担者 |
木村 聡一郎 城西大学, 薬学部, 准教授 (30433650)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 経皮ワクチン / 超音波 / 物理刺激 / ランゲルハンス細胞 / 皮膚免疫 / langerin / ソノフォレシス |
研究成果の概要 |
ラットおよびマウスの皮膚に、20 kHz、1および3 MHz超音波を異なる強度で適用したとき、皮膚免疫細胞であるランゲルハンス細胞を活性化し、その活性化の程度を強度および適用時間で制御できる可能性があることを示した。マウスにおけるオボアルブミンをモデル抗原に用いた繰り返し経皮免疫実験では、皮下および皮内投与単独条件に比べて、20 kHz, 0.332 W/cm2 超音波の10 min照射を併用したときの血中Ig G量は増加した。これらの結果は、超音波照射は皮内免疫応答を惹起し、経皮投与した抗原に対する特異的抗体産生を亢進させる可能性があることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚への超音波の適用は、主に皮内への薬物送達を促進するための技術としてこれまで考えられてきたが、超音波照射に伴う物理的刺激が皮膚の免疫機構の賦活化に関与する可能性が示されたことから、皮膚の生理学的機構に対する新たな学術的意義を見出すことに繋がると思われる。また、本研究では周波数や強度のような超音波照射条件の違い、すなわち物理的刺激の程度の違いによる皮膚免疫賦活化の違いを明らかにすることができ、抗原送達と免疫賦活化のバランスを考慮した新規の非侵襲的ワクチン接種技術の開発につながることが予想される。
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