研究課題/領域番号 |
17K08248
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
|
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
近藤 次郎 上智大学, 理工学部, 准教授 (10546576)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | X線結晶解析 / ドラッグデザイン / インフルエンザウイルス / 抗ウイルス薬 / アミノグリコシド / インフルエンザ / RNA / ウィルス / 核酸 / 感染症 / 薬学 / 分子認識 |
研究成果の概要 |
本研究はインフルエンザウイルス感染症治療薬のデザイン・開発を目的としたものである。申請者はまず、インフルエンザウイルスの8つに分節された一本鎖ゲノムRNA(vRNA)とそれらの対鎖RNA(cRNA)の立体構造をX線結晶解析を使って明らかにした。そして、得られた構造スナップショットをつなぎ合わせて動画を作り、vRNAとcRNAの動的構造変化を観察した。さらに、vRNAとcRNA、および立体構造が良く似たリボソームRNA分子スイッチへのアミノグリコシド薬剤の結合様式を解析した。以上で得られた立体構造情報を用いて、vRNAとcRNAに結合する候補薬剤のデザインを行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザウイルスのゲノムRNA(vRNA)およびその対鎖RNA(cRNA)の立体構造およびその動的構造変化を高分解能で詳しく観察し、インフルエンザウイルス感染症治療薬のデザインのための立体構造情報を取得することに成功した。この構造情報は近日中にProtein Data Bankで公開され、全世界で利用可能になる。また、本研究ではRNAの結晶化と構造解析技術に進展が見られた。現在、RNAを標的とした低分子医薬品や核酸医薬品(中分子医薬品)の開発の機運が高まっており、本研究で確立された実験手法は幅広く活用されると期待できる。
|