研究課題/領域番号 |
17K08256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
丹羽 敏幸 名城大学, 薬学部, 教授 (30198543)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 湿式ビーズ粉砕 / 液体窒素 / ドライアイスビーズ / 添加剤ビーズ / ナノ粒子 / コンタミレス / 難溶性医薬品 / ドライアイス / シュガービーズ / 結晶混練 / ナノ粉砕 / コンタミレス粉砕 |
研究成果の概要 |
医薬品開発に利用できる粉砕技術として,超低温粉砕を新たに開発した.液体窒素中でのビーズ粉砕を基本とし,ビーズの摩耗により生ずる製品への異物混入を回避するため,ビーズ素材として,粒状ドライアイス(ドライアイスビーズ)や,糖あるいはセルロースから成る市販の球形粒を利用した.医薬品結晶における粉砕では,サブミクロン~シングルミクロンサイズに微粉砕できることを明らかにした.本研究課題を通じて,従来にはない新規なコンタミレス微粉砕技術を構築することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品産業や廃棄物処理産業にて行われてきた低温粉砕は,被粉砕物を液体窒素にて冷却後,ハンマー粉砕をする乾式粉砕であった.本技術は,被粉砕物を液体窒素中に浸漬したままビーズ粉砕する湿式粉砕であり,容易にサブミクロン領域まで微粉砕できる点が優れている.分散媒の液体窒素は,粉砕工程後に自発的に揮発するため,乾燥工程を必要としない省エネルギー型工程でもある.粉砕品は水相中での溶解性が劇的に改善されることから,近年の創薬活動で課題となっている難溶性医薬品候補化合物の製剤設計としての有用性が高い.また,電子材料や印刷トナーのコンタミレス微粉砕にも応用が可能であり,利用価値があろう.
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