研究課題/領域番号 |
17K08261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
山崎 啓之 崇城大学, 薬学部, 教授 (30435143)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルブミン / 肺内動態 / 吸入 / ドラッグデリバリー / タンパク結合 / 薬物デリバリー / コンジュゲート / 肺胞 |
研究成果の概要 |
本研究は、アルブミンの肺内動態並びに薬物エスコート能の解明とそれらの制御を通して、アルブミンを薬物の輸送担体として肺局所及び全身性疾患の治療に応用するという、新規の薬物デリバリー法を構築することを目的として行われた。その結果、アルブミンの電荷や分子量、表面修飾状態が肺内動態に影響することが示された。なかでも、アルブミンのカチオン化体、ダイマーおよびマンノース化体は、それぞれ肺胞膜透過能、肺胞腔内滞留能およびマクロファージへの標的化能を有する可能性が示された。以上、本研究を通して、アルブミンの肺内動態制御による新規薬物デリバリー法の構築につながる基礎知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、アルブミンとその構造改変体の肺胞近傍動態および薬物のエスコート能が解析されたことで、精密な薬物の投与・治療が困難とされてきた肺を、有用な投与経路に設定できる可能性が示された。今後、アルブミンとその構造改変体を薬物の肺内動態の制御に利用した薬物デリバリー法が、全身性疾患としては糖尿病や自己免疫疾患等、局所疾患としては肺胞近傍の感染症、特発性肺線維症、肺高血圧症や肺胞蛋白症等の難治性肺疾患に対する、有効かつ安全な薬物療法に応用されることが期待される。
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