研究課題/領域番号 |
17K08266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
平田 美智子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (40544060)
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研究分担者 |
宮浦 千里 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20138382)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / サルコペニア |
研究成果の概要 |
男性では、加齢により男性ホルモンであるアンドロゲンが欠乏すると、骨量と筋量の低下をきたすことから、骨と筋に選択的に作用し、前立腺などへの副作用がない、組織選択的なアンドロゲン受容体作働薬(SARM)が求められている。本研究では、新規カルボラン化合物BA321を用い、最新の質量分析イメージングによる薬物動態の解析技術を駆使して、運動器由来の筋・骨格系疾患を改善する治療薬の開発を目指した。その結果、BA321は骨組織選択的に作用するSARMとなり得る可能性を示唆した。さらに、質量分析イメージングを用いたドラッグデリバリー解析において、骨と筋での動態観察の基盤を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、新規カルボラン化合物BA321は、骨量低下・筋量低下モデル動物の大腿骨骨密度を回復させる効果を有するが、筋量ならびに男性生殖器への作用を示さないことを明確に示した。従って、BA321は骨組織選択的に作用するSARMである可能性を示唆し、超高齢社会の到来により、老人性骨粗鬆症の罹患者が増加している現在において、新規な骨粗鬆症の治療薬の候補となり得る。また、質量分析イメージングを用い、骨と筋での動態観察の基盤を確立できたことは、今後のドラッグデリバリー解析において、有用な解析方法として応用が期待される。
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