研究課題/領域番号 |
17K08271
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
堺 弘道 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (00375255)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | エーラス・ダンロス症候群 / 慢性疼痛 / テネイシンX / ジアシルグリセロールキナーゼ / 坐骨神経 / 筋肉 / 細胞増殖 / 関節 / 筋分化 / 増殖 / 細胞外マトリックス |
研究成果の概要 |
遺伝性結合組織疾患エーラス・ダンロス症候群(EDS)は,患者の関節や筋肉に慢性疼痛をもたらす.本研究により,EDSの原因遺伝子の一つであるテネイシンX(TNX)の欠損マウスの坐骨神経において血管数が減少することを見出したが,低酸素マーカーHIF-1αの発現は変化しておらず,この血管数の減少は,痛みを誘発する虚血状態を引き起こさないと考えられた.一方で,筋肉の慢性疼痛の要因として,傷害を受けた筋再生能力が十分でないことが挙げられる.その機序の解明のために,ジアシルグリセロールキナーゼηは筋再生に重要な筋芽細胞の増殖をmTOR complex 1-脂肪酸合成酵素を介して制御している可能性を示した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝性結合組織疾患エーラス・ダンロス症候群(EDS)は,患者の関節や筋肉に慢性疼痛をもたらし,著しくクオリティー・オブ・ライフ(QOL)を低下させる.従って,EDS患者のQOLを向上させるためには,慢性疼痛の発生メカニズムを解明し,新たに治療法を開発することが重要である.本研究により,ジアシルグリセロールキナーゼη(DGKη)は筋芽細胞の増殖を制御することを示した.従って,今後,このDGKηがどのようにEDS患者の筋再生に寄与するのかを明らかにすることが,慢性疼痛の発生メカニズムを解明する上で重要である.
|