研究課題/領域番号 |
17K08272
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高杉 展正 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (60436590)
|
研究分担者 |
橋本 唯史 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (30334337)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | アルツハイマー / リピッドフリッパーゼ / 小胞輸送 / アルツハイマー病 / アミロイドβ |
研究成果の概要 |
当グループでは,アルツハイマー病脳で蓄積するβCTFとリピッドフリッパーゼの構成因子TMEM30Aが結合し,小胞輸送障害を引き起こすことを明らかにしていた. さらにβCTF産生酵素,βセクレターゼ(BACE1)を過剰に発現するADモデル細胞系を樹立して解析を進めた.その結果,BACE1活性依存的にリピッドフリッパーゼの機能低下が起こり,小胞輸送障害が誘引される可能性が示された.さらにADモデルマウス脳では,初期からTMEM30AとβCTFの複合体が形成され,リピッドフリッパーゼ活性が低下することを明らかにした.本研究の成果は,発症仮説として交通渋滞仮説を支持し、新規治療標的を提唱している.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病では小胞輸送障害は最初期病態の一つであり,その予防・根本治療法開発の鍵を握る.一方で,小胞輸送の状態について,定量的かつ網羅的な解析を行う手段は限られており,詳細な分子メカニズムの解明,小胞輸送障害を標的とした根治療法の開発がこれまで困難であった. 本研究ではアルツハイマー病における小胞輸送障害の制御因子としてリピッドフリッパーゼを同定しており,小胞輸送を標的とした根本治療薬の開発という新しい分野を開拓の短所となることが期待される.また本研究により樹立された解析系は,タンパク質の局在の定量的な解析に応用でき,当該分野の研究発展に応用可能である.
|