研究課題/領域番号 |
17K08275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 (2019) 徳島大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
山本 武範 国立医薬品食品衛生研究所, 遺伝子医薬部, 主任研究官 (80457324)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | イオンチャネル / カルシウム / ミトコンドリア / 透過性遷移 / コイルドコイル / 虚血再灌流障害 / 筋ジストロフィー / カルシウムユニポーター / 細胞死 |
研究成果の概要 |
細胞死のキーマシナリーであるミトコンドリアの透過性遷移のON/OFFを制御する分子基盤の構築に向け、その起点となるミトコンドリアのカルシウムユニポーターがカルシウムを取り込む分子機構を解明することにより、筋ジストロフィーなどの細胞死疾患の革新的な治療薬を創製することを目的とした。透過性遷移を制御し得る分子としてカルシウムユニポーターのMCUに焦点を当て、MCUがカルシウムを輸送する分子機構を解析した。その結果、MCUのカルシウムの輸送機能に重要なアミノ酸残基を特定でき、このアミノ酸残基を中心とするMCUのコイルドコイル構造が透過性遷移をON/OFFする標的部位として有用なこと示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は筋ジストロフィーや虚血再灌流障害の原因となるミトコンドリアの透過性遷移を制御することにより、その新規な治療薬の創製を目指すものである。本研究により、透過性遷移の起点を制御するタンパク質であるMCUの機能に重要なアミノ酸残基を同定することができた。ヒトMCUは2019年に詳細な立体構造も明らかになっており、本研究から明らかになった機能に必須なアミノ酸残基の情報を合わせることにより、この部位を標的とする新たな阻害剤のデザインが可能になった。ミトコンドリア透過性遷移を選択的に阻害できる化合物は種々の疾患の治療薬創製に繋がるため、その社会的意義は大きい。
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