研究課題/領域番号 |
17K08276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
野田 百美 九州大学, 薬学研究院, 准教授 (80127985)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 甲状腺ホルモン / ミクログリア / アストロサイト / 神経シナプススパイン / 性差 / 加齢 / 認知症 / トランスポーター / 甲状腺機能低下症 / 老齢 / 更年期 / うつ / 性ホルモン / 学習・記憶 / シナプススパイン / 行動変化 / 認知機能 / グリア細胞 |
研究成果の概要 |
申請者は中枢神経系における甲状腺ホルモンの機能と、その機能異常による神経・精神症状に注目し、グリア内分泌学という新たな研究領域を確立した。甲状腺機能亢進症におけるグリア細胞の形態や神経スパインの数・容積に及ぼす影響を見た一方、加齢によって、特に女性で増えるのは甲状腺機能低下症であり、高齢化社会で増えるウツや認知症には、甲状腺機能低下症が大きく関わっている。従って、ウツや認知症の予防・治療のために、甲状腺機能低下症モデルマウスを作成して、脳の機能形態学的変化、行動や認知に及ぼす影響とそのメカニズムについて研究を遂行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床的に、甲状腺機能異常症は、不安や鬱等の精神症状、高齢では認知症リスクと深い関係があることが報告されているが、細胞レベルでどのようなメカニズムがあるのか、不明であった。本研究は、甲状腺ホルモンが脳機能に与える影響には性差があり、また年齢にも依存していること、マウスを用いた甲状腺機能異常症モデルでは、ヒトの症状と似た行動変化が見られること、脳内では、グリア細胞と神経シナプススパインの形状がメスとオスとで異なることを明らかにした。高齢化社会で増えるウツや認知症の予防には、本研究のような神経・グリア内分泌学の進歩が重要であり、ウツや認知症のメカニズム解明にも大きく貢献すると期待される。
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