研究課題/領域番号 |
17K08277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
神谷 哲朗 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (60453057)
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研究分担者 |
原 宏和 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (30305495)
足立 哲夫 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (40137063)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | SOD3 / がん / 活性酸素 / ヒストンメチル化 / FOXO1 / PRMT1 / H3K27トリメチル化 / JMJD3 / H4R3ジメチル化 / エピジェネティクス / 細胞遊走 / H3K27me3 / H4R3me2 / 酸化ストレス / がん転移 |
研究成果の概要 |
本申請課題では、がん細胞増悪・転移の分子基盤の解明に向けて、細胞外微小環境におけるレドックス制御機構としてのメチル化の関与の解明を目指した。本研究のターゲット分子である抗酸化酵素SOD3発現制御機構としてのヒストンメチル化の関与を検証したところ、SOD3発現レベルと転写抑制マーカーであるH4R3me2のメチル化レベルとの間に相関性が認められた。また、本メチル化に関与するタンパクとして、ヒストンメチル化酵素PRMT1および転写因子FOXO1が重要な役割を担うと考えられた。 以上より、ヒストンメチル化ならびにFOXO1が協調的に機能し、がん微小環境でのレドックス状態を制御すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん増悪機構としての活性酸素の関与が指摘されているが、がん細胞転移あるいはがん細胞を取り巻く環境下における抗酸化酵素の発現制御機構は十分に解明されていない。本研究では、がん細胞およびその周りに存在するマクロファージにおける抗酸化酵素SOD3発現制御機構としてのヒストンメチル化の重要性ならびにその制御機構の一端を明らかにした。 以上より、本研究成果は活性酸素の産生増加あるいはその消去脳の低下による酸化ストレスの亢進を起点としたがん増悪・転移の分子機構の詳細解明に向けて、有益な情報を提供できたと考える。
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