研究課題/領域番号 |
17K08284
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
福田 友彦 東北医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (40433510)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | Fut8 / α1,6フコース / ミクログリア / アストロサイト / 神経炎症 / 糖鎖 / ニューロン-グリア相互作用 / AMPA受容体 / 神経科学 / 薬学 |
研究成果の概要 |
α1,6フコース転移酵素Fut8欠損マウスは、LTPの減弱を示す。脳内炎症がLTP減弱の一因であることから、α1,6フコースと炎症の関係に注目して解析を行った。Fut8欠損マウスではミクログリアのサイズ・数ともに有意に増加していた。これは、Fut8欠損マウスのミクログリアは刺激を伴わない状況で活性化していることを示している。LPSで刺激に対するする感受性も高まっていた。さらに、ミクログリア細胞株BV2細胞を用いても同様の結果であった。これらの結果は、コアフコシル化の欠損によりグリア細胞が容易に活性化状態になること、すなわち、コアフコースはグリア細胞の活性化の抑制に働くことを示している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
α1,6フコースはグリア細胞の活性化の抑制に働くことを明らかにした。Fut8の生体での発現は脳組織で特に高い。それは、グリア細胞の過剰な活性化の抑制に関係しているためと考えられる。ミクログリアやアストロサイトの活性化による炎症反応が神経変性疾患の病態形成に関わることが近年わかってきており、Fut8欠損マウスの表現型の解析により、神経変性疾患の病態形成に糖鎖の視点からの新知見を与えるものである。
|