研究課題/領域番号 |
17K08287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
赤星 軌征 昭和薬科大学, 薬学部, 講師 (70534551)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 活性硫黄分子種 / 硫化水素 / 含硫アミノ酸 / システイン / MPST / CTH / Cystathionine γ-lyase / アナフィラキシー / 高ホモシステイン血症 / シスタチオニン尿症 / 含硫アミノ酸代謝 / 適応免疫 / メチオニン / ホモシステイン / Cystathionine β-synthase / 活性イオウ分子 |
研究成果の概要 |
生体で産生される活性硫黄分子種(RSS)は細胞保護作用をはじめとする多彩な生理作用を持つ。RSSを産生する酵素はシステインの生合成や代謝酵素であるCBS、CTH、MPSTなどが知られているが、遺伝子欠損マウスを用いた研究から、これらの酵素は免疫疾患において増悪・軽減両面に作用することが明らかになっている。本件ではCthとMpstの遺伝子欠損マウスに対し各種の免疫疾患モデルを試験し、適応免疫応答におけるRSS産生酵素の役割を探った。その結果、Mpst欠損マウスにおいて受動的全身性アナフィラキシーにおいて体温低下の増悪化が認められ、Mpstが体温に関連する調整機能に関与することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本件で注目した活性硫黄分子種の産生酵素であるCTHとMPSTの遺伝子欠損者は先天的な代謝異常を持つが、平常時は特に症状は見られないため、発見自体が稀である。しかし遺伝子欠損マウスを用いた研究から、栄養補給の不全やある種の薬剤の使用により肝不全などの生命に関わる急激な病変リスクがある。本研究では、緊急を要するアナフィラキシーショック時において、システイン代謝あるいは活性硫黄分子種の産生経路の破綻した場合のリスクをはじめて示唆した。
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