配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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研究実績の概要 |
私たちは培養肝細胞Huh7を用い、アシルコレステロール・アシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤、(1s,2s)-2-[3-(2,2-dimethylpropyl)-3- nonylureido]aminocyclohexane-1-yl 3-[N-(2,2,5,5-tetramethyl-1,3-dioxane-4-carbonyl)amino]propionate (F1394)を加えることにより細胞内の遊離コレステロールを上昇させると、低分子量Gタンパク質、Rab18活性に依存して脂肪滴と小胞体の融合が起こることを見出した(Makino et al. Mol Biol Cell 27, 3293(2016))。遊離コレステロールの導入に利用されるメチル-b;-シクロデキストリンとコレステロールとの複合体(Mb;CD/Chol)をF1394と併用すると細胞死が観察される。この実験系を用い、siRNAライブラリーを用いて不活性化すると細胞死を起こさないタンパク質の検索を行い、Golgi associated, gamma adaptin earcontaining, ARF binding protein 2 (GGA2)、sphingosine-1-phosphate phosphatase 1 (SGPP1)、Rab18、ADP ribosylation factor 1 (ARF1)、inositol polyphosphate-5-phosphatase K (INPP5K)の5つのタンパク質を同定した。本研究では脂肪滴のサイズを正確に測定することが求められる。これまで私たちは精製した脂肪滴のサイズ測定には光散乱を用いていたが、光散乱は粒子サイズが不均一の場合誤差が大きいため、個々の脂肪滴のサイズを測定できるナノ粒子マルチアナライザーを導入した。
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