研究課題/領域番号 |
17K08299
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
赤澤 隆 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん創薬部主任研究員 (80359299)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | がんワクチン / Immunogenic Cell Death / 腫瘍免疫 / 免疫アジュバント / 自家がんワクチン / リポペプチド / 癌 / 免疫学 / 薬学 |
研究成果の概要 |
昨今の研究から、免疫原性の高い細胞死(Immunogenic Cell Death)の概念が認識され、単純な凍結がん組織・ホルマリン固定がん組織サンプルからでは不可能で、生きたがん細胞からしか作れない有効なワクチン調製法を開発できる可能性があった。この仮説の基、申請者が考案した人工アジュバント「電荷依存的に細胞接着するリポペプチド」のがんワクチン応用法を確立した。 一方で、がんワクチン株の機能解析から、がん細胞に発現しワクチン効果を増強するいくつかの候補分子を同定した。これらのワクチン増強因子は、がんワクチン開発における創薬視点の工夫点として、今後の研究へつなげていく計画である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者固有がん細胞としての性質を維持したまま試験管内で培養する技術が開発され、その研究成果を患者へ還元する方法として、遺伝子診断や有効治療薬の評価など、個別化医療への応用が期待されている。本研究課題では、申請者のオリジナル創薬戦略から設計した人工アジュバント「電荷依存的に 細胞接着するリポペプチド」と患者由来の培養がん細胞を「がん抗原」として利用する。これまでに考案されてきたワクチン戦略では対応できなかった、患者がん細胞の多様性を克服し、さらに強力な免疫活性化を誘導する新規がんワクチンを、個別化医療の新たなアウトプットとして提供する研究である。
|