研究課題/領域番号 |
17K08300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
永田 諭志 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (40246682)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | FCRL3 / 制御性T細胞 / TNFR2 / アゴニスト抗体 / アンタゴニスト抗体 / 免疫学 / 抗体工学 |
研究成果の概要 |
生体の免疫応答の適切な制御は、免疫が生体全体に有益な効果を与えかつ害を生じないために極めて重要である。本研究ではヒト制御性T細胞の機能制御に重要な役割を示す Fc receptor-like 3(FCRL3)とTNF receptor2(TNFR2)に対する新規抗体群を取得した。TNFR2に対してアゴニスト活性とアンタゴニスト活性を示す機能抗体群の結合エピトープを独自の「エピトープ均質化抗体パネル法」により同定した。得られた抗TNFR2アンタゴニスト抗体は、制御性T細胞の増殖と機能を抑制し、新しいタイプの免疫チェックポイント阻害薬として開発できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの治療薬として、免疫チェックポイント阻害剤が成功を収めている。このように免疫制御による治療は、免疫異常疾患に留まることなく、様々な疾病に対して、有効な治療法を開発する新たなアプローチとして脚光をあびている。制御性T細胞による抑制制御は、主要な免疫制御機構の1つであるが、制御性T細胞群は、いくつかの異なった細胞集団から構成されており、その機能的重要性の順列や分化・誘導機序はよくわかっていない。本研究を通じて取得された、制御性T細胞群の表面に発現するTNFR2に対するアンタゴニスト抗体は、制御性T細胞の増殖と機能を抑制し、新たなタイプの免疫チェックポイント阻害薬として開発できる可能性がある。
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