研究課題
基盤研究(C)
NPAS4発現低下による抑制性GABA作動性神経の機能障害が神経の興奮/抑制バランス異常をきたす可能性から、てんかん発作との関連を調べたところ、ペンチレンテトラゾールによる薬剤性けいれん誘発モデルにおいて、Npas4遺伝子欠損マウスは痙攣に対する閾値が低いことが示された。そのメカニズムとして、Npas4がHomer1aを転写し神経興奮を抑制するフィードバックをかけていることが示唆された。また、Npas4プロモーター活性を誘導する化合物探索については、市販の活性化合物ライブラリーの中から、ヒトおよびマウスのNpas4プロモーター活性を上昇させる化合物を数種類見出した。
神経分化関連転写因子Npas4はストレス負荷により発現が低下することが見いだされており、Npas4の発現低下が神経の興奮/抑制バランスを崩すことによっててんかんなどの疾病の要因となる可能性が示された。また、このNpas4発現を誘導する化合物の探索によって、神経疾患や神経損傷の治療薬の開発の可能性にもつながる。
すべて 2022 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件)
J Pharmacol Sci.
巻: 149 号: 2 ページ: 53-59
10.1016/j.jphs.2022.03.003
BMC Psychiatry.
巻: 19 号: 1 ページ: 190-199
10.1186/s12888-019-2172-x
Nagoya Journal of Medical Science
巻: 80 号: 2 ページ: 207-215
10.18999/nagjms.80.2.207
120006469000
https://nagoya.repo.nii.ac.jp/records/26018
J Neurochem.
巻: - 号: 1 ページ: 19-33
10.1111/jnc.14274