研究課題/領域番号 |
17K08312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
玉野 春南 静岡県立大学, 薬学部, 特任講師 (30322697)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 黒質 / 細胞外亜鉛 / 亜鉛毒性 / 活性酸素 / ドパミン作動性神経 / グルタミン酸興奮毒性 / 黒質神経変性 / パラコート / 細胞外亜鉛流入 / グルタミン酸受容体 / 加齢 / ドパミン作動性神経脱落 / 亜鉛イオン / 活性酸素種 / 細胞外グルタミン酸 / 亜鉛キレーター / 6-hydoxydopamine / 酸化ストレス / 黒質細胞死 / ドーパミンニューロン / 運動障害 / 神経疾患 / 亜鉛 |
研究成果の概要 |
パーキンソン病モデル作製に用いられる神経毒で活性酸素産生物質の6-ヒドロキシドパミンやパラコートをラット黒質投与すると、黒質-線条体のドパミン作動性神経変性と運動障害を惹起する。この黒質神経変性には、黒質ドパミン作動性神経のグルタミン酸受容体サブタイプのAMPA受容体活性化を介した細胞外亜鉛流入による亜鉛毒性に起因すること、加齢による黒質神経変性増大に亜鉛毒性が密接に関係すること、AMPA受容体活性化には活性酸素産生を介した黒質グルタミン酸作動性神経終末の興奮が関与することが示唆された。黒質細胞内亜鉛恒常性破綻の阻止はパーキンソン病の予防・阻止に有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
活性酸素産生物質によって誘発されるパーキンソン病モデル動物を用いた本研究から、脳黒質ドパミンニューロン変性のメカニズムには、活性酸素によって誘導される黒質細胞外亜鉛の速やかな過剰流入による細胞内亜鉛毒性が重要であること、この亜鉛毒性を阻止することはパーキンソン病の予防・阻止につかながることが示された。
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