研究課題/領域番号 |
17K08313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
丹野 孝一 東北医科薬科大学, 薬学部, 教授 (20207260)
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研究分担者 |
中川西 修 東北医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (50296018)
根本 亙 東北医科薬科大学, 薬学部, 助教 (80635136)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖尿病性神経障害性疼痛 / アンジオテンシン変換酵素2 / アンジオテンシン (1-7) / Mas受容体 / 脊髄 / p38 MAPK / ストレプトゾトシン / ob/obマウス / 2型糖尿病 / 神経障害性疼痛 / 接触性痛覚過敏 / 熱性痛覚過敏 / 機械的アロデニィア / アンジオテンシンII / ACE2 |
研究成果の概要 |
ストレプトゾトシン誘発性1型糖尿病マウス及び2型糖尿病マウスのob/obマウスの脊髄後角においてアンジオテンシン (Ang) IIからAng (1-7) を生成するAng変換酵素2 (ACE2) 及びAng (1-7) が作用するMas受容体の発現量が低下していた。両マウスで観察された疼痛閾値の低下はAng (1-7) の脊髄内投与によって抑制され、この効果はMas受容体遮断薬によって拮抗された。以上の結果より、脊髄のACE2の発現量低下が糖尿病性神経障害性疼痛に関与していることが明らかとなった。また、Mas受容体刺激薬が糖尿病性神経障害性疼痛に対する新規治療薬になり得る可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性神経障害の機序は非常に複雑であるため治療に難渋し、臨床上大きな問題となっている。新たな治療薬や治療法の開発は社会的に急務であるが、これらの開発に向けては糖尿病性神経障害性疼痛の発症・維持に関わる新たな分子メカニズムを明らかにし、新規標的分子を同定する必要がある。 本研究において脊髄後角のACE2の発現量低下が糖尿病性神経障害性疼痛に関与していることを明らかとした。また、Mas受容体刺激薬が糖尿病性神経障害性疼痛に対する新規治療薬になり得る可能性を示唆した。これらの知見は糖尿病性神経障害性疼痛の新規治療薬の開発を目指す上で貴重な情報提供になると考える。
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