研究課題/領域番号 |
17K08321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
平松 正行 名城大学, 薬学部, 教授 (10189863)
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研究分担者 |
衣斐 大祐 名城大学, 薬学部, 准教授 (40757514)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ベタイン(トリメチルグリシン) / GAT2 / アルツハイマー病治療薬 / ベタイン-GABAトランスポーター / 神経保護作用 / トリメチルグリシン / ベタイン / GABAトランスポーター / Neuro2A細胞 / アルツハイマー型認知症 / アミロイドβタンパク質 / 神経保護効果 / アルツハイマー病 / ADモデルマウス / BGT-1 (GAT2) / βアミロイドタンパク質 / ホモシステイン / 高ホモシスチン尿症 / GABAトランスポーター2 / 3xTg-AD(3xTg)マウス / Neuro2A培養細胞 / 学習・記憶障害 / 3xTgマウス / BGT-1 |
研究成果の概要 |
アミロイドβ(Aβ)タンパク質の活性フラグメント、Aβ25-35投与による認知機能障害はトリメチルグリシン(ベタイン)の前処置により抑制されること、また、Neuro2A細胞にAβ25-35または過酸化水素水を処置すると細胞生存率が低下し、ベタインはこの細胞生存率の低下を抑制することを明らかにした。GABAトランスポーター2(GAT2)の発現とベタインの細胞内への取り込み量には正の相関があり、Aβ25-35を脳室内に投与したマウスの海馬では、NeuN陽性神経細胞においてGAT2の蛍光シグナルが強く認められたことから、ベタインは神経細胞に取り込まれ、神経保護効果を示す可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー型認知症(AD)の認知機能低下により、社会生活が困難となり、患者本人や周囲の家族を苦しめる。しかし、AD発症後の治療は極めて難しく、予防薬開発が求められている。これまでに我々はAD様認知機能障害に対して、ベタインが予防効果を示すことを報告している。ベタインは、既に消化促進を目的とするサプリメントとして市販され、さらに、ホモシスチン尿症の治療薬として国内で承認されていることから、導入は容易と考えられる。以上から、ベタインの認知症予防効果が証明され、さらにベタインのトランスポーターGAT2の病態生理学的機能が解明されれば、学術的および社会的意義は大変大きなものになると予想できる。
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