研究課題/領域番号 |
17K08322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
秋葉 聡 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (70231826)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脂肪肝炎 / 炎症 / ホスホリパーゼA2 |
研究成果の概要 |
本研究では、起炎関連酵素であるIVA型ホスホリパーゼA2(PLA2)が非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療標的分子となることを、本酵素を介した細胞応答を担う病態責任細胞の同定を含めて明確にする。この目的を達成するために、IVA型PLA2の全身欠損マウスや、肝細胞やマクロファージなど病態の進展を担う各細胞種でのみ特異的にIVA型PLA2を欠損させたマウスを作出し、そのNASHモデルにおける病態を解析した。その結果、NASHの病態形成に関与する肝実質細胞や、マクロファージ、肝類洞内皮細胞、肝星細胞などの主な肝構成細胞のうち,肝類洞内皮細胞のIVA型PLA2が病態形成に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非アルコール性脂肪肝炎は、肝線維化を伴う生活習慣病であり、死因となる肝硬変や肝癌へと移行するが、未だ効果的な治療薬はない。本研究は、炎症の制御が治療に繋がると考え,炎症を担うIVA型ホスホリパーゼA2(IVA-PLA2)という酵素のはたらきを止めることが新規の治療方針となる可能性を示した。肝臓の全ての種類の細胞中のIVA-PLA2のはたらきを止めなくても、肝臓の血管を構成する細胞のIVA-PLA2だけを抑制する治療薬があれば、副作用が少ない安全な肝線維化の治療薬となることが予想された。
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