研究課題/領域番号 |
17K08350
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
|
研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
田口 貴章 国立医薬品食品衛生研究所, 食品部, 室長 (80409383)
|
研究分担者 |
市瀬 浩志 武蔵野大学, 薬学部, 教授 (40282610)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | アクチノロジン / 生合成 / 酸素添加 / 水酸化 / エノイル還元 / テトラサイクリン耐性率 / テトラサイクリン / 酵素機能 / タンパク精製 / 放線菌 / ポリケタイド / 連続水酸化反応 / 抗生物質 / 薬剤耐性 |
研究成果の概要 |
テトラサイクリン類同様、芳香族ポリケタイド抗生物質に分類されるアクチノロジンの新規類縁体を生合成工学で効率的に種々創出するため、その生合成を試験管で再構成することを目的とし、二成分系フラビン依存型酸素添加酵素系とエノイル還元酵素の発現系構築及び反応系の構築・最適化に成功した。これにより、酸素添加酵素の反応機構及び基質特異性が明らかとなった。エノイル還元酵素と組み合わせた複合酵素系の再構成も試み、課題が明確となった。本研究により、アクチノロジン生合成の完全再構成の実現可能性が飛躍的に高まった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸菌のテトラサイクリン耐性率低下は世界的に喫緊な課題の一つであり、大腸菌の薬剤排出ポンプの阻害剤を新規に創出できれば、この課題解決に寄与できる。本研究により、テトラサイクリンと類似している抗生物質アクチノロジンの、生合成に関わる酵素の一部について発現系、反応系を構築でき、反応機構を明らかとしたことの学術的な意義は大きい。加えて、生合成全体の試験管での再構成と新規阻害剤の創出の可能性も高まり、耐性率低下という社会的な課題解決の一助となる。
|