研究課題/領域番号 |
17K08352
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
|
研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
井上 誠 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (50191888)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | レチノイドX受容体 / 核内受容体 / アルツハイマー病 / 天然由来アゴニスト / 肝X受容体 / AD治療薬 / 脳内炎症 / 天然由来RXRアゴニスト / 抗炎症作用 / アルツハイマー病マウスモデル / ホオノキオール誘導体 / Liver X受容体 / ABCA1 / 薬学 / 天然活性物質 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病(AD)の発症機序は未だ十分に解明されておらず、現在根本的なAD治療薬は存在しない。本研究ではAD治療薬の開発を目指して、核内受容体レチノイドX受容体(RXR)の天然由来アゴニストの生物活性を詳細に検討した。その結果、当研究室で見出した天然由来RXRアゴニスト及び半合成RXRアゴニストが、既存の合成RXRアゴニストでは報告のない作用機序で神経細胞の保護作用、抗炎症作用などの生物活性を示すことや肝X受容体のアゴニストと共作用を示すことを細胞及びADモデル動物で明らかにした。本研究の成果はADの予防法及び治療薬の開発に新たな可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AD型認知症患者は超高齢化社会の日本で急速に増加しており、有効な治療薬が存在しない現在においてADの予防法及び根本的な治療薬の開発は喫緊の課題である。本研究では合成RXRと異なる遺伝子発現プロファイルを持つ天然由来RXRアゴニストが新たな作用機序で効果を発現するとともに、パートナーNRアゴニストとの併用により、より効果的に脳機能を多面的に調節できる可能性を示し、天然由来RXRアゴニストは新たなAD治療薬の開発において有用な候補化合物あるいはシード化合物になると考えられた。
|