研究課題/領域番号 |
17K08358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
池田 剛 崇城大学, 薬学部, 教授 (80295138)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 含硫黄化合物 / タマネギ / 抗腫瘍活性 / マクロファージ / ニンニク / garlicnin B1 / 含硫黄環状化合物 / がん予防 / onionin A |
研究成果の概要 |
抗腫瘍活性を確認したonionin A1の関連化合物にもがん予防効果が期待される。また、化合物の安定供給の方法を確立するために新たな安定した含硫黄化合物の発見も望まれる。そこで、onionin A1を単離したタマネギと関連するAllium属植物の成分検索を行った。研究素材として、ネギ、ニンニク、ニンニクの芽の検討を行った。その結果、ニンニクの芽よりニンニク本体に含まれるgarlicnin B1とajoeneが良好な収量で得られた。ニンニクの芽は大量に増やすことも可能で、garlicnin B1を選択的に生成することから分離も容易であるので、がん予防の優れた素材であることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん予防効果が報告されているタマネギより、新規含硫黄環状化合物 onionin A1と関連する環状化合物を単離構造決定した。さらに、onionin A1の類縁体を同族のAllium属に由来する食品(ネギ、ニンニク、ニンニクの芽)から探索した。調査した素材全てからonionin A1類縁化合物を単離構造決定することが出来た。収量と精製の容易さを総合すると、ニンニク由来のgarlicnin B1をニンニクの芽より精製することが効果的であるという結論に至った。今後、garlicnin B1について、マクロファージを標的としたがん予防法の開発の化学的基礎データの蓄積が期待される。
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