研究課題/領域番号 |
17K08364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
兒玉 哲也 名古屋大学, 創薬科学研究科, 准教授 (00432443)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 人工核酸 / 有機合成化学 / 分子設計 / 核酸創薬 / ヌクレオシド / オリゴヌクレオチド / 医薬化学 / 核酸医薬 / ヌクレオチド / 核酸 / 医薬分子設計 / 創薬化学 |
研究成果の概要 |
本研究では、糖部5’-3’間または5’-3’間に架橋を施すことで3’エンドに糖部立体配座を固定し、かつリン酸ジエステル部をホスホロアミダートとしたり2’,5’結合に制御したりした人工ヌクレオシド・オリゴヌクレオチドの合成に成功した。さらに糖構造を6員環とした3’,6’結合型アロース核酸の合成へと展開した。これまでの研究で高い機能性があることを明らかにしていた人工核酸のアデノシンアナログの合成も併せて実施した。それぞれの機能性を比較することで、今回新たに設計した人工核酸の中では、化学的には6員環アナログの性質が良好である一方で、創薬用途としては5員環アナログがより好適であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核酸は新しい創薬モダリティとして注目されているが、天然の核酸のみでは創薬用途に耐えないことから現状は人工核酸の利用が必須である。一方で、新しい人工核酸の開発は近年世界中で停滞気味であり、創薬に資する機能性を示す人工核酸分子を創出し続けることは、核酸化学者の使命である。本研究では、核酸医薬の構造的な多様性を確保するため、またそれによって新しい機能開発につながることをめざして、新奇な核酸分子の基盤的創出研究を化学的な側面から実施した。応用研究には至らなかったものの、本研究を通じて明らかにした新たな核酸分子の性質は核酸創薬への応用を期待できるものであり、引き続き研究を進めたい。
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