研究課題/領域番号 |
17K08366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
小郷 尚久 静岡県立大学, 薬学研究院, 講師 (20501307)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | デュアル作用薬 / プロドラッグ / MD解析 / 構造最適化 / がん細胞選択的 / GGT / 次世代抗がん剤 / システイン誘導体 / 細胞増殖阻害 / デュアル作用 / 構造活性相関 / 抗がん / KSP / がん微小環境 / SMDC |
研究成果の概要 |
これまでに創製してきた高活性オリジナルKinesin Spindle Protein(KSP)阻害システイン誘導体にがん細胞への選択的な作用を持たせたデュアル作用薬創製を目的に、in silicoドッキング及びMDシミュレーション解析を行いKSP阻害に係わる重要なファーマコフォアを同定した。この結果を基にした構造最適化として、がん細胞で高発現しているGGTの基質部分構造を融合させたプロドラッグをデザイン合成した。本化合物はGGT存在下親化合物に変換され、その細胞増殖阻害活性はGGTの発現量と逆相関することから、がん細胞選択的に作用するプロドラッグとして有望であることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
独自開発したKSP阻害システイン誘導体を基に、その阻害様式を共結晶構造やMD計算等駆使して明らかとしつつ、それらの情報を活かして今までにない次世代抗がん剤開発のためのリード化合物(プロドラッグ)を創製できたことはオリジナリティの高い研究成果であり、更にKSP自身の生物学的意義に関する研究の深化にもつながると考えられる。またこれらの研究成果は学会・論文発表を通じて社会に公表することにより、抗がん剤開発をはじめとした科学リテラシー向上にも貢献するものと考えられる。
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