研究課題/領域番号 |
17K08377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
田辺 元三 近畿大学, 薬学部, 教授 (40217104)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | salacinol / neokotalanol / α-glucosidase inhibitor / Salacia / SAR study / Diabetes / total synthesis / Salacinol / スルホニウム塩合成 / ジアステレオ選択的合成 / α-グルコシダーゼ阻害剤 / サラシア / サラシノール / 糖尿病治療薬 / α-グルコシダーゼ阻害薬 |
研究成果の概要 |
アーユルベーダ薬物”サラシア”から単離された,強力なα-グルコシダーゼ阻害剤、サラシノール (1), ネオコタラノール (2) の効率的大量合成を目的として、チオ糖とエポキシド との S-アルキル化を鍵反応とするスルホニウム塩構築法のジアステレオ選択的合成法を確立した (dr,α/β=約26/1)。また、本手法を用いて、高活性誘導体[3-O-(一置換ベンジル)体]の合成を行い、in vitroでヒト小腸由来マルターゼに対して糖尿病治療薬、アカルボース、ボグリボース以上のIC50値をしめすことを明らかにした。さらに、これら誘導体のマウスへの投与で食後過血糖の上昇が著しく阻害されることも判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サラシアは、世界的に糖尿病患者およびその予備軍に関心が持たれている天然薬物である。したがって、サラシアエキス品質管理用の標品としての活性成分の大量供給法を確立できたことは意義がある。糖尿病治療薬、アカルボース、ボグリボースには肝障害などの副作用を示すことが報告されているが、サラシア活性成分はそれとは全く異なるチオ糖スルホニウム塩構造をもつことから医薬品シードとして期待できる。その中で、in vivo で高活性を示す誘導体の合成に成功したことは、糖尿病予防・治療への貢献ができるものと考えている。
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