研究課題/領域番号 |
17K08392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
和田 平 日本大学, 薬学部, 准教授 (20597398)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 胆石 / AhR / コレステロール / 胆汁酸 |
研究成果の概要 |
ダイオキシン受容体として知られているAryl hydrocarbon Receptor (AhR)によるコレステロール及び胆汁酸代謝制御機構の解明を通じて、コレステロール胆石形成の新たなメカニズムを明らかにする。 胆石誘導食を給餌した肝臓特異的AhR欠損(LKO)マウスにおけるコレステロール胆石形成率はControlマウスに比較して有意に低いものであった。胆石誘導食を誘発性の高コレステロール血症は、LKOマウスにおいて有意に抑制された。以上の結果より、肝臓AhRは、コレステロール・胆汁酸排泄の方向性を制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、一般的な生活を営む人の血中ダイオキシン濃度と糖尿病の発症率との間に正の相関が報告され、低濃度ダイオキシン類の持続的曝露による慢性毒性発現の解明が世界的にも注目されている。しかしながら、これまで低濃度ダイオキシン類の慢性曝露による肝臓の機能異常とそれに伴う肝疾患の発症メカニズムを解明するための有用な戦略がなかったが、本研究で用いた肝臓特異的AhR欠損マウスを用いた解析によりそれを可能にした。本研究より、低濃度ダイオキシンの持続曝露はコレステロール胆石の形成及び高コレステロール血症の発症リスクであることが示唆された。
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