研究課題/領域番号 |
17K08400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
吉原 大作 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00567266)
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研究分担者 |
藤原 範子 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10368532)
崎山 晴彦 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30508958)
江口 裕伸 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60351798)
鈴木 敬一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 酸化ストレス / 鉄代謝 / 老化 / フェロトーシス / 鉄 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、フェロトーシスの分子機構を明らかにして、加齢による生体機能の低下(=老化)に鉄が果たす役割を解明することである。これまでに、研究代表者らは、フェロトーシスが誘導される際に、細胞内の2価鉄イオンが増加していること、この鉄動態の変化には細胞内の酸化ストレス亢進が関与している可能性を見出してきた。本研究では、フェロトーシスの誘導に関わる鉄動態の変化が起こるメカニズムを明らかにするために、酸化ストレスが鉄動態に与える影響を解析した。その結果、フェロトーシス等の酸化ストレス依存的な細胞死が誘導される際には、細胞内の鉄代謝調節機構が破綻している可能性があることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フェロトーシスは、2012年に発見された新しい細胞死であり、その生理的意義や分子機構の詳細は解っていない。本研究によって、フェロトーシスの誘導の分子機構の一端が明らかになり、「老化における鉄の役割」を解明する基盤を確立することができた。我が国は、総人口に占める高齢者の割合が25%を超えており、世界一の高齢化社会となっている。高齢化社会においては、加齢に伴う身体機能の低下(=老化)を防ぎ、死の直前まで元気でいられるようにすることが重要である。ヒトにとって加齢は避けることができないが、老化は防ぐことができる。本研究の成果によって、老化の予防法や治療法の開発研究が加速することが期待できる。
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