研究課題/領域番号 |
17K08402
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
|
研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
竹田 修三 広島国際大学, 薬学部, 准教授 (00460379)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | エストロゲン受容体 / スプライスバリアント / 抗エストロゲン作用 / 毒性指標 / ビスフェノールAF / エストロゲン受容体β / 環境化学物質 |
研究成果の概要 |
エストロゲン受容体(ER)βは4種類のスプライスバリアントからなり、ERα抑制性と非抑制性が存在する。大麻主成分テトラヒドロカンナビノール(THC)がERβの発現増加を介してERαを抑制することから、THCを含む環境化学物質がERβの選択的スプライシング異常の誘発を介してERαを抑制する可能性を考え、その証明を目指した。本研究では、特にビスフェノールAの代替品として汎用されるビスフェノールAF(BPAF)に焦点を当て、解析を進めた。その結果、BPAFは曝露濃度に応じてERβ1の転写活性化及びERβ2発現誘導の両側面からERαを抑制的に調節する抗エストロゲンとして機能することが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は衛生薬学を志向している。これは「健康体を病気にしないサイエンス」である。氾濫する化学物質の中でも、慢性的に長期間曝露されることで、悪影響がはじめて現れる例があり、代表例として内分泌かく乱物質がある。本研究では、独自に見出だした知見を応用し、環境化学物質による女性ホルモン作用かく乱の分子機構をERβ(エストロゲン受容体)の発現変動に注目して解明することを目指した。得られた知見は、毒性学の観点からもリスク評価系の構築に貢献することが考えられる。
|