研究課題/領域番号 |
17K08406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
最上 知子 国立医薬品食品衛生研究所, 生化学部, 客員研究員 (90174333)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | インフラマソーム / IL-1beta / NLRP3 / スタチン / コレステロール / カーボンナノチューブ / 薬学 / 脂質 / 炎症 |
研究成果の概要 |
アスベスト類似の多層カーボンナノチューブ(MWCNT)、コレステロールや尿酸の結晶など病原性結晶性異物はマクロファージのインフラマソームを活性化する。この応答をコレステロール低下薬スタチンが抑制することを発見し、各種スタチンがプレニル中間体低下を介してMWCNTの細胞への取り込みを抑制し、NLRP3インフラマソーム活性化によるIL-1β産生を抑制する機序を明らかにした。MWCNT刺激によるIL-1β産生へのスカベンジャー受容体MSR1の部分的関与とスタチンによる発現抑制を見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コレステロールや尿酸など内在性の結晶性異物によるNLRP3インフラマソーム活性化は、動脈硬化や痛風など慢性炎症の病態進展に深く関わる。本研究において、スタチンが顕著な抑制作用を示すことを発見するとともに、インフラマソームを介するスタチンの新しい抗炎症メカニズムが明らかになった。この成果は、MWCNTやアスベスト等の外来性異物が誘発する炎症病態の解明や治療薬創製、健康被害防止に道を拓くものと考えられる。
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