研究課題/領域番号 |
17K08413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
金井 雅史 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70432416)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 膵がん / ゲノム医療 / BRCA / 相同修復組み換え遺伝子 / 個別化医療 / 膵癌 / オキサリプラチン / ゲノム / がん遺伝子パネル検査 / DNA修復異常 / 相同組み換え修復異常 / 白金製剤 / 次世代シーケンス |
研究成果の概要 |
膵癌症例においてBRCAを含む相同修復組み換え遺伝子(以後HRR関連遺伝子)変異がオキサリプラチンレジメンの治療効果と相関するかを検討すべく、多施設共同前向き観察研究を計画・実施した。8つのHRR関連遺伝子を網羅したがん遺伝子パネルを新たに設計、このパネル用いて膵癌組織のゲノム解析をCLIA認証を受けた検査室で行い、このゲノム情報とオキサリレジメンに対する治療効果について調査する前向きコホート観察研究を計画・実施、目標の40症例の登録を完了した。シークエンス結果が得られた39例中、HRR関連遺伝子に機能低下を伴う変異を9症例(23%)に認めた。1年間の観察期間を経て最終解析を行う予定である
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2019年よりがん遺伝子パネル検査が保険承認され、国内におけるゲノム医療も本格化している。膵癌においてもゲノム情報に基づく個別化医療開発が活発化しており、生殖細胞レベルでBRCA変異を有する膵癌に対するPARP阻害薬の維持療法の有用性が第Ⅲ相臨床試験で証明され、海外では実地臨床に導入されている。本研究は体細胞レベルでのBRCAを含む相同修復組み換え遺伝子異常と白金製剤であるオキサリプラチンの効果を前向きに調べた初めての臨床試験であり、その成果は膵癌の個別化医療推進に寄与するものと考える。
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