研究課題/領域番号 |
17K08418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
吉成 浩一 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (60343399)
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研究分担者 |
佐々木 崇光 静岡県立大学, 薬学部, 客員共同研究員 (20382674)
保坂 卓臣 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (30611579)
志津 怜太 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (50803912)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肝毒性 / 肝細胞増殖 / 化学発がん / 肝がん / 核内受容体 / 医薬品副作用 / 抗炎症 / 分子間相互作用 / PXR / CAR / 転写調節 / 肝臓 / 細胞増殖 / 化学物質 / 肝 / 肝細胞 / 肝再生 / 種差 |
研究成果の概要 |
本研究では、核内受容体PXRの活性化が肝発がん過程に及ぼす影響並びにPXRと炎症系シグナルとの関連性をインビボ及びインビトロ試験により解析した。その結果、肝発がんへの関与が知られているCARとは異なり、PXRは細胞増殖調節の鍵因子であるYAPとは相互作用しないこと、またPXRの活性化は二段階発がんモデルにおいても肝腫瘍を形成しないことを明らかにした。また、PXRの活性化はCAR依存的な肝発がんを抑制することが示唆された。さらに、肝臓においてPXRは、転写共役因子を介して炎症関連転写因子NF-kB及びAP-1の抑制因子として働くことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核内受容体PXRは人々が日常的に摂取する医薬品や食品成分など多種多様な化学物質により活性化される。我々のこれまでの研究成果から、PXRの活性化は、肝障害からの回復を促進する一方で化学物質による肝発がんの感受性を増強する可能性が考えられた。そこで本研究ではこれらの可能性を検討した。その結果、既知の肝化学発がんモデルにおいて、PXRの活性化自体は肝がんを惹起せず、むしろ肝がんの悪性化を抑制する可能性が示された。また、PXRは炎症関連転写因子の機能を抑制することが示唆された。今後、分子機序やヒト外挿性を明らかにする必要はあるが、本研究成果より、PXR活性化物質は抗腫瘍効果を有する可能性が示された。
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