研究課題/領域番号 |
17K08430
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
藤田 卓也 立命館大学, 薬学部, 教授 (00247785)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | クエン酸輸送 / 中枢神経 / クエン酸トランスポーター / クエン酸回路 / クエン酸回路中間体 / 神経細胞 / 発現調節機構 / 輸送活性調節機構 / クエン酸 / TCA回路中間体 / Na+共役クエン酸トランスポーター / CREB / Na+依存性クエン酸輸送担体 / TCA回路 / 薬理学 / 薬物動態学 / Na依存性ジカルボン酸トランスポーター / mammalian Indy (mIndy) |
研究成果の概要 |
クエン酸、α-ketoglutarate や malate などのクエン酸回路中間体はアストロサイトで合成された後、神経伝達物質の前駆体あるいはエネルギー供給物質として神経細胞へクエン酸トランスポーター(NaCT/Slc13a5)を介して輸送されることを明らかにした。NaCT を介したクエン酸輸送活性は、protein kinase C(PKC)刺激薬(PMA)により有意に低下し、さらに PKC 阻害薬 Go6983 の添加濃度依存的に回復したことから、PMA刺激におけるクエン酸輸送活性の変動は、細胞膜上の NaCT 発現量の変動が関与している可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中枢神経系における神経伝達物資の合成や神経活動に必要なエネルギー供給機構の解明は、認知症やてんかん等の神経疾患発症の原因の解明の一助となると考えられる。また、クエン酸トランスポーターは、現在でも患者の治療ニーズに十分にこたえられていない精神疾患治療薬の新たなターゲット分子となる可能性が示唆された。一方、クエン酸トランスポーターは、糖尿病時に肝細胞においても発現が上昇し、肝臓における脂質合成の促進に関与することや非アルコール性脂肪肝への関与も示されていることから、今後の精神疾患治療薬のみならず生活習慣病治療薬開発に対して有益な情報を提供することができると考えられる。
|